ここでは、標準的な3径間連続ラーメン橋を例に施工手順を解説します。本例では、側径間を中央径間よりも先に連結する事例を示しますが、施工条件によっては中央径間を側径間よりも先に連結することもあります。
1.柱頭部施工
脚頭部に、ブラケット支保工または固定支保工を設置し、柱頭部を施工します。
2.カンチレバー架設開始
柱頭部に移動作業車を、クレーン等の揚重機械を使用して組立てます。
橋脚の両側に一施工ブロックずつ繰り返し、カンチレバー架設します。
カンチレバー架設サイクルは、(1)移動作業車の前進設置、(2)型枠・鉄筋・PC鋼材の組立、(3)コンリート打設・養生、(4)架設PC鋼材の緊張の順で行い、これを繰り返します。
3.カンチレバー架設終了
カンチレバー架設区間の施工完了後、移動作業車を撤去します。
加えて、側径間施工の準備を行います。
4.側径間施工
カンチレバー架設完了後に、側径間支保工部を施工し閉合します。
5.中央閉合部施工
側径間を閉合した後に、吊り支保工などの支保工により中央閉合部を施工します。
連続PC鋼材の緊張によりプレストレス導入され、橋体工が完了します。
6.橋面工施工
伸縮継手・高欄・路面舗装等、橋面工を施工し、橋梁が完成します。